光情報伝達システムで働く分子機械とその進化

  生命は、誕生から現在に至るまで太陽の恩恵を受けて命をつないできたので、光を利用する様々なシステムを発達させてきました。我々に関係の深いシステムとして、視覚があります。視細胞で行われる光情報伝達の過程では多数の分子の相互作用の結果、信号が脳に送られます。
 我々がものを見るとき、まず、網膜に存在する光受容細胞が光を受けて興奮します。視細胞の中では、光レセプタータンパク質である視物質が光を受け、その後、様々な分子が機能的に相互作用しあって光信号が変換・増幅され、最終的に電気的な応答が発生します。その視細胞には、電気的な応答を発生させるだけでなく、素早く応答を停止する機構や、明暗条件にあわせた感度調節機構も備わっています。これらの一連の反応系は、光情報伝達システムと呼ばれています。我々は、この光情報伝達システムのメカニズムを分子レベルで調べ、様々な分子の性質と分子間の相互作用を調べました。また、様々な光条件の下で生息する動物の視細胞や光情報伝達システムに、どのような違いがあるのかという解析も行いました。


1. 脊椎動物の視覚と光情報伝達システム全体に関する説明

2.視物質
 (1) 視物質に関する説明
 (2) メダカ(魚類)
 (3) カエル(両生類)
 (4) イモリ(両生類)
 (5) ヤモリ(は虫類)

3.光情報伝達に関与するタンパク質



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