イモリ網膜の再生

 神経組織の一つである網膜の形成過程では様々な転写因子やタンパク質が関与していると考えられています。それらの活性を光でコントロールできれば、細胞分化や組織の形成を制御できるかもしれません。



 イモリは、成体においても様々な器官を再生することができます。四肢・尾をはじめ、神経組織である網膜を失っても、再生させることができます。

網膜の再生過程

1.組織切片像


上段:微分干渉像

下段:核蛍光標識像(DAPI染色)

 網膜除去後、色素上皮細胞が脱分化・増殖して、数週間で元と同じ網膜が再生します。



2.再生過程の模式図


 私たちは、イモリ成体の網膜に由来するcDNAライブラリー(正常網膜cDNAライブラリー)と網膜除去手術後18または19日目の網膜に由来するcDNAライブラリー(再生網膜cDNAライブラリー)を作製し、クローンの解析を行いました。また、differential display法(DD法)を用いた再生初期における遺伝子発現の変化や、視物質などの網膜特異的遺伝子の発現なども調べました。



リンク

  • イモリ・オプシンの解析
  • 再生過程の網膜に発現する遺伝子の網羅的解析
  • differential display法(DD法)を用いた遺伝子発現の解析
  • 網膜への遺伝子導入
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