メダカの光情報伝達システムの概要
Last updated 9/6 (2002)
メダカの光受容器
メダカには、いくつかの光を受容する器官があります。その代表はもちろん眼ですが、それに加え松果体(脳)やウロコの色素細胞も光に感じるといわれてます。右側の図は、メダカの眼(幼魚頭部の切片)です。
視細胞と錐体視細胞の配列
メダカには、形態の異なる5種の視細胞があります。うち、1種は薄明視に関与する桿体で、残りの4種は昼間視に関与する錐体です。錐体視細胞は、右図のように配列しています。どのようなメカニズムにより、このような構造(配列)が形成されるかという問題は、大変興味深いところです。
私たちはメダカ網膜に発現する光受容タンパク質(視物質)遺伝子を調べ、5種の視細胞種がそれぞれ別々の視物質を発現していることを示しました。視細胞成熟の過程で一つの視物質のみを選択的に発現し、他の発現を抑制する機構があると考えられます。したがって、メダカの網膜では左図のように異なった色感受性を持つ視細胞が、CCDカメラのように規則正しく配列しているわけです。
研究内容
私たちは光情報の受容と伝達に関与する視物質やそれ以外のタンパク質について研究を行っています。詳しくは、以下の「脊椎動物の光受容システム(概要)」や「メダカの光情報伝達に関与するタンパク質(詳細)」をご覧下さい。
リンク
脊椎動物の光受容システムの概要
視覚と視細胞
視物質
光情報伝達カスケード
メダカの光情報伝達に関与するタンパク質(詳細)
視物質
視物質キナーゼ
アレスチン
フォスデューシン(PD)
GCとGCAP
その他
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